インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

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沖津宮遥拝所から見る宗像大社沖津宮の島影

沖津宮遥拝所

 中津宮は大島の南側つまり九州に近い側にありますが、島の反対の北側に沖の島を望む「沖津宮遥拝所(おきつみやようはいじょ)」があります。

 沖ノ島は元々女人禁制で女性は入島できなかったものの、男性は年に一度日露戦争の戦没者を慰霊する5月27日の「現地大祭」の際に、抽選で選ばれた約200人だけの入島が許可されていましたが、今はとりやめになっています。世界文化遺産の登録を目指すために男女平等の観点から男性の入島も禁止にした経緯のようです。今は神官しか立ち入れない島なのでこの遥拝所からはるかかなたの沖の島を拝むことになります。

 玄界灘に面した海際に、高台に登る石段があって30段位登ったところに鳥居と社殿が建てられています。石碑も建てられていて「寛延」という文字が読み取れるので江戸時代の寛延年間(西暦1748年から1751年)に建てられた石碑のようです。九代将軍の徳川家重の時代に当たります。

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 社殿は昭和に入ってから建てられたもののようです。社殿の扉は閉められていましたが、神事の際は社殿の中から沖ノ島を拝むことができるそうです。社殿に向かって左側に空地があり今回はそこから沖ノ島を見る事になります。

見えた島影

 いつでも必ず見れる訳ではなく天気の良い日しか見れないとの事でした。その日は天気が良くて風も吹いていたのできっと見る事ができると思っていました。空地に立って水平線を眺めると、見えました。ずいぶん遠くにですが、はっきりと島影を確認する事ができました。下の写真の中央少し左側に見える小さな島影が判るでしょうか。さらに拡大した写真も付けておきます。

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 あれが「神宿る島」と言われる沖ノ島なのかと思うと島影の輪郭が神々しく感じられます。沖ノ島がどのような島なのか、今となっては行くことができません。 

 沖ノ島を見る事ができた充実感と共にフェリーに乗って大島を後にしました。
 この後福岡市内に移動し明日は国宝の金印を見に行きます。

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