金印公園
宗像大社に行った次の日に国宝の金印「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」を見に行きました。国宝の金印は福岡市博物館に展示されています。
当日の朝、博多のホテルをレンタカーで出発して博物館に行き、その後に金印が発見されたと言われる志賀島に行く予定でした。ところが当日の朝福岡市内でマラソン大会が行われていて博物館への道が通行禁止になっていたので、しかたなく最初に志賀島に行き、そのあと博物館に国宝の金印を見に行く事にしました。
志賀島は島といっても九州本土と道路でつながっていて福岡市内から自動車で行くことができます。海の中道と言われている道路を通っていくと途中道路のすぐ左側が博多湾で、すぐ右側が玄界灘という道路の両側がすぐ海になっていている狭い所を通って志賀島に入ります。
少し走ったところに「金印公園」があります。このあたりで金印が発見されたとのことです。「金印公園」は博多湾に面した位置にあって、階段で高台に登ると穏やかな博多湾越しにヤフオクドームや福岡タワーが見えてすばらしい景観です。金印の形をあしらったモニュメントには多くのコインが供えられていました。
蒙古塚
さらに先に走ると「蒙古塚」があります。鎌倉時代にあった蒙古襲来(元寇)の際に命を落とした蒙古兵の供養のために建てられたものだそうです。元寇は700年以上も前のことですが、それが実際にあった歴史上の事実であることを再認識させられます。
福岡市博物館での金印
マラソン大会の通行禁止の時間も過ぎたので福岡市博物館に向かいました。通常は200円の入場料が必要ですが、この日は常設展と企画展は無料との事で入場料を払わずに国宝を見ることができました。
国宝の金印は中国の歴史書である「後漢書」の中に、中国の皇帝が日本から来た「奴国(なこく)」の使者に金印を賜った記録が残っており、これがその金印ではないかと言われているものです。なんと今から約2000年も前の話です。
博物館に入って最初のブースのガラスケースの中に金印は展示されていました。印面を下にして展示されているのですが、底の印面を鏡を使って観察できるよう工夫して展示されていてじっくりと見ることができました。
印面の大きさが一辺2.3センチしかない正方形で、思っていたよりも小さいもので、根付けサイズと言っていい位の大きさです。つまみの部分が蛇をかたどって作られています。福岡市博物館の金印を紹介するWebページのリンクを以下に貼り付けておきます。
江戸時代に志賀島の田んぼの溝にあった石の下で発見されたという事ですが、何故そうようなところで発見されたのかについては諸説あるようです。またこの金印自体がニセモノではないかという説まであり古代史の謎としては興味をそそられます。
いずれにしても純度95%の純金の輝きは、私たちの眼を楽しませキラキラと輝いていることだけは確かです。
このあと年号の「令和」のゆかりの地である坂本八幡宮に向かいます。
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