インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真と動画による旅行先での非日常的体験の記録

しろがねの滝

 「じゅんさい」の沼からレンタカーで1時間位走ると、いよいよ銀山温泉に到着です。駐車場に車を停めて歩いて宿泊する旅館に向かいます。橋のたもとにある和菓子屋さんを過ぎると、そこからが銀山温泉ワールドです。

 川を挟んで両側に大正末期から昭和初期にかけて建てられたレトロな外観の旅館が建ち並んでいて、中には建物が「鏝絵(こてえ)」と言われる漆喰で作られた極彩色の風景画で飾られている旅館もあります。レトロな建物群を見ながら歩いていると、まるで大正時代にタイムスリップしたような感覚に陥ります。

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 写真の左手前に足湯が見えますが、実は20年位前にはここに公衆浴場の大きな建物が建っていて、見通しが悪いばかりか、まるで来る者を拒んでいるような感じに見えて景観を損なっていたそうです。そこで公衆浴場を他の場所に移転させ代わりに足湯を作ったことで、見通しが良くなっただけでなく、足湯に浸かっている観光客の姿が見えることで温泉街の雰囲気を盛り立てるように工夫したそうです。

 また一段低い位置に散策路を設けることで転落防止の柵の位置を低くして、足湯から温泉街が良く見えるように工夫されています。関係者の努力によって大切に育て上げられた景観なのです。

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 今回宿泊するのは「能登屋旅館」です。温泉街に入って行って一番奥の右側にありました。「能登屋旅館」は百年位前に建てられた木造建築で、いわゆる「大正ロマン」の全盛期に建てられた建物で、国の登録有形文化財*1にも指定されています。

 3階建てプラス塔屋の建物はで純和風というより和風建築に西洋建築の様式を取り入れたような独特の外観で、その美しさは銀山温泉の旅館の中でも際だっています。建物の正面にある赤い橋も含めてまるで「千と千尋の神隠し」のアニメの中に出てきそうな雰囲気のある建物です。

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 建物の向かって右側に木戸佐左エ門」と書かれています。初代の「木戸佐左エ門」とは江戸時代に当時銀の採掘で賑わっていたこの地に能登半島からやってきた人物だそうです。その後代々この名前が襲名され、明治時代に居た何代目かの「木戸佐左エ門」がこの「能登屋旅館」を創業したのだそうです。先祖が能登半島出身者だったので能登屋なのですね。この名前は旅館の創業者にとってかけがえのないアイデンティティーであったのに違いありません。名前が書かれた看板の文字の大きさがそれを物語っています。

 旅館でチェックインだけ済ませて温泉街の奥にある遊歩道に散歩に行きました。橋を渡ったところに赤い看板の「はいからさんのカリーパン」というお店があり、ここで「カリーパン」を買って先に進みます。

f:id:Comtes_Lafon:20200217202641j:plain 少し歩くと滝が見えてきました。「白銀の滝(しろがねのたき)」と言われている落差20メートル位の滝です。これ程の迫力のある滝が温泉街からほど近くにあるのは珍しいと思います。特に「能登屋旅館」からは歩いて5分位しか離れておらず旅館のすぐ裏に滝があるという感じです。実はこの後「能登屋旅館」の展望露天風呂からこの「白銀の滝」を見ることになるのです。まさしく旅館のすぐ裏にある滝だったのです。

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 旅館に戻り部屋の中でさきほど買った「カリーパン」をいただきました。
このあと展望露天風呂に入ることになります。

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*1:登録有形文化財とは、平成8年に創設された文化財登録制度。築後50年以上経過した建物で国土の歴史的景観に寄与しているものや、造形の規範となっているものや、再現することが容易でないものの内、一定の評価を得たものを登録し保存と活用を促す制度。