インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

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新型コロナウィルスと旅行の決断

アンコールワットへの出発の決断

 ANAマイレージクラブ会員限定ツアーでアンコールワットに行ってきました。
日程は、2020年2月19日から24日の6日間でした。

 ツアーを申し込んだ時点では、まさか新型コロナウィルスでこれほど大変な状況になるとは思ってもいませんでした。1月に「新型コロナウィルス」という言葉がニュースに出始めてから収束するどころか日を追ってますますエスカレートしていき、1月の末には中国人の団体ツアーが禁止になり、ツアー出発1週間前には国内初の死者が出るありさまでした。

 私もすでにツアー代金は全額払い込んでしまっていましたが、旅行先での感染を防ぐためにツアーをキャンセルするかどうか迷いました。判断するための要素としては、
 ①キャンセルした場合の金銭的損失はどれくらいか。
 ②旅行に行った場合に感染のリスクがどれほど高まるか。
の2点を考慮して判断しました。

 まず①金銭的損失ですが、ツアー1週間前だと「旅行開始日の前日から起算してさかのぼって14日目以降3日目にあたる日まで」に該当し旅行代金の20%をキャンセル代として支払う必要があります。今回のツアーの場合2人で約14万円になります。決して少ない金額ではありません。

 次に②感染のリスクですが、もし渡航先が中国または韓国であったなら間違いなく日本に居るより感染のリスクが高いと思われるのでツアーはキャンセルしていたでしょう。一方カンボジアも行く先々で入港を拒否されたクルーズ船ウエステルダム号の入港を許可していましたが、日本に比べて感染者の数は極端に少ないものでした。加えて日本で確認された感染者の中には感染経路が不明の感染者が見つかっている状況で、日本に居ても100%完全に感染を防ぐことはできないと思われる状況でした。

 そこで私は、最悪のシナリオとはどういうものかと考えた結果、それは旅行先での感染を恐れてキャンセル代を支払ってツアーをキャンセルしたあげく日本で新型コロナウィルスに感染するというパターンであろうと考えました。そしてそれは結構現実に起こり得る結果だと思いました。ならば最悪のシナリオを避ける意味でもキャンセルせずにツアーに参加しようと考え旅行に出発する事を決めました。

決断は自己責任

 実際に旅行に行ってみると、中国からの観光客が来ていないため空港も出入国審査もホテルも観光地もとても空いていて、行列に並ぶ事もなくスイスイと移動できて、じっくり見れて実に快適な旅行でした。こんなラッキーな思いをしたのは初めてでツアーに参加する事を決めて本当に良かったと思いました。海外旅行に行くなら中国からの観光客が来ていない今に限ると思います。

 この時期、旅行社のパッケージツアーで海外旅行を計画されている方は少なくないと思います。旅行社は政府からの「渡航中止勧告」が出ない限り人数が集まればツアーは催行します。ツアーに参加するか、しないかはあくまで参加者の判断に委ねられます。人により様々な事情や立場があり、個々に判断は異なると思いますが、それぞれが自己責任のもとで判断するしかないのです。

 そしてもしツアーに参加する事を決めたのなら、大いに楽しんできてください。きっとすばらしい旅行になると思いますよ。

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