昼食のタイ鍋
4連泊したホテルを引き払って今日は日本に帰る日です。昼食はシェムリアップ市内の「TROPICAL」というレストランでタイ鍋をつつきます。
大き目の鍋に豚肉やら魚貝類やら野菜をこれでもかと入れて、ぐつぐつ煮込みます。最初に全ての具材を入れてしまうのが特徴で、豆腐は日本と違って丸くて平たい形をしています。
出汁自体に味がついていて、煮込むことで具材の味も染み出てきて美味しく頂けました。締めの雑炊も美味しかったのですが、量が多すぎて食べきれませんでした。
参加者の一人が「タイ鍋」の「タイ」を魚の「鯛」と勘違いしていて「鯛」はどこにあるのかと探していて大笑いしました。
シェムリアップ空港
時間調整のためにシェムリアップの町中にある免税店に立ち寄った後にシェムリアップ空港に向かいます。観光初日から案内してくれていた男性の現地ガイドとはこの空港でお別れとなります。
空港の搭乗口には売店が2店舗ありました。それほど大きな店ではありませんが、シェムリアップでの買い物はここが最後になります。
プノンペン到着
シェムリアップ空港からプノンペン空港まではカンボジア・アンコール航空K6116便です。シェムリアップ13:45発、プノンペン着14:45となります。機材は往きと同じATR72です。
プノンペンに到着した時はまだ明るい時間帯でした。プノンペンはシェムリアップと違って大都会です。走っている車の数も多いし道路の幅も広くて完全に舗装されています。
トゥクトゥクもシェムリアップでは、バイクの後ろに簡易のリヤカータイプの客車を付けただけのものが多かったのですが、プノンペンでは運転席と客車が一体型になったタイプが主流のようです。
プノンペンでは女性の現地ガイドが案内してくれます。この現地ガイドは日本語が流暢で、わずか数時間のお付き合いでしたが移動するバスの中でいろんな話をしてくれました。
「娘がプノンペンの大学に通っている。」から始まって、「カンボジアは今まで子沢山だったが最近は変わってきた。」とか、「カンボジアの病院はレベルが低いので何時間もかけて隣国のタイの病院に行く。」とか。とりとめのない話ですが、実際に現地に暮らしている人の話を聞くことは、その国の実情や国民性を理解するのにとても役立ちます。
道路を走っている車を観察すると、意外にも日本でも高級車として知られるトヨタの「レクサス」が数多く走っていることに気が付きます。現地ガイドによると、「日本の車は高価なので日本から事故車を安く輸入してカンボジア国内で修理して走らせている。」そうです。「レクサス」の事故車を日本から輸入しているのでしょうか。
川沿いのレストランでの夕食
夕食は「TITANIC」というプノンペン市内を流れる大きな川沿いにあるテラス席のレストランです。レストランのすぐ前には観光船の乗り場が見えていて、頻繁に観光船が出入りしていました。
夕食のメニューは、チキンカレーや野菜の素揚げの盛り合わせやポテトなどです。カンボジアに来て食事が美味しくなかったことは一度もありませんでした。現地での最後の食事も満足できるものでした。
ここは日本のレストランと同じようにエスプレッソコーヒーも用意されていました。
食事をしている間に陽が落ちて、すっかり夜になり川の対岸に灯りがともっているのが見えます。私たちが座っているテーブルのすぐ後ろがステージになっていて、踊り子さんによるダンスが始まりました
このレストランを出ると、あとは日本に帰国するのみです。
今回は新型コロナウィルスの騒ぎが始まっていた中で、幸運にも海外旅行を楽しむことができました。その後政府からの緊急事態宣言が出て、国内外を問わず今は旅行など行けなくなってしまいました。
しかし、いずれはこの騒ぎも納まる時期がくると思います。その時にはまた旅行に出かけたいと思っています。それまでは、以前に出掛けた旅行についてブログにアップしていくつもりです。
番外編
カンボジアの紙幣で500リエル札というお札があって、そのお札にカンボジアの国旗とともに日の丸が描かれているのです。写真を添付します。
紙幣の右側に大きく描かれているのが「きずな橋」で左側に写真様に描かれているのが「つばさ橋」で共に日本のODAによる無償協力で建設された橋なのだそうです。
橋の建設に感謝して紙幣に日の丸が描かれた経緯のようですが、一国の紙幣に他の国の国旗が描かれる事は異例中の異例なのだそうです。もし日本政府が日本の紙幣に外国の国旗を印刷すると発表したとしたら、日本中が大騒ぎになるであろうことを考えると、カンボジアの政府や国民がいかに日本に感謝してくれているかということが理解できます。
ちなみに「きずな橋」を渡っている自動車は日産の「デューク」なのだそうです。