ドロットニングホルム宮殿
観光3日目はストックホルム郊外にあるドロットニングホルム宮殿の観光に向かいます。
ドロットニングホルム宮殿は「北欧のヴェルサイユ」とも言われ、1991年に庭園も含めてユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
まずは庭園の見学です。庭園の門を入るとまっすぐな並木道が遠くまで続いているところに出ます。まるで映画「第三の男」に出てくる風景のようです。庭園の植木は丁寧に刈り込まれていて砂も丁寧にならされていました。
庭園全体は広大でとても全てを見て回る事はできません。比較的宮殿の近くを見て回るだけでしたが、ところどころモニュメントが建っていたり見晴らし台のような場所に上がって景色を見たりしました。
見晴らし台の階段の横にあった花瓶には王冠をあしらった紋章が付けられていました。宮殿を真正面にある噴水のところから見ると、左右対称の美しい宮殿の全体像を見る事ができます。
宮殿のすぐ裏が海になっているせいか、庭園の芝生の上には水鳥がたくさん居て人間に慣れているのか近づいても逃げませんでした。
庭園の見学の後は宮殿の見学です。宮殿の外壁は淡い黄色で統一されていて黒い屋根とのコントラストが美しく、特に青空の色に映えて見えました。衛兵の交代でしょうか、4人の兵隊さんが目の前を通って行きました。
宮殿内部の一部も見学することができます。内部は大理石の床で壁や天井一面に装飾が施されていて、大きな絵画がところ狭しと飾られていたり、精緻な造りのシャンデリアがぶら下がっていたりで豪華絢爛と表現するにふさわしい宮殿でしたが、残念ながら内部の写真撮影は禁止でした。
北欧の通貨事情
午前中にドロットニングホルム宮殿の観光を終え、午後からはストックホルムからコペンハーゲンに高速鉄道の列車で移動します。スウェーデンからデンマークへ国境を越えて移動することになります。
今回の北欧の旅行は4カ国を巡るツアーで、フィンランド/スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/フィンランドの順番で回ることになります。各国で流通している通貨は4カ国とも異なっていてフィンランドがユーロ、スウェーデンがスウェーデンクローナ、デンマークがデンマーククローネ、ノルウェーがノルウェークローネです。
もうスウェーデンには帰ってきませんので、ストックホルムを出発する前にスウェーデンクローナの現金は次に行くデンマークの通貨に両替して、両替できなかった小銭は使い切ってしまいます。
ストックホルムの駅の売店でお菓子を買って、レジでの支払いで手元に残っている小銭を出して、足らない分をクレジットカードで清算します。これで手元のスウェーデンクローナの現金は全て使い切りました。
売店のレジで見ていると地元の人もクレジットカードで支払っていて、現品で支払っている人は少ないようです。日本ではわずか数百円のお菓子の支払いにクレジットカードを使用するのは抵抗があるのですが、北欧では平気なようです。レジでカードを提示すると店員はすぐに慣れた感じでテンキーの付いた端末を出してきます。
高速鉄道
列車は12時21分発です。コペンハーゲンまでは約5時間かかります。スーツケースは列車内には持ち込めないので別便でコペンハーゲンに送られます。出発の前に列車内で食べる弁当が届けられましたが、肝心の箸を入れ忘れられていることに気が付いて大騒ぎになりました。何とか出発直前に箸も届いてやれやれでした。
長時間の運行になるので列車内には飲み物や軽食を購入できるビュッフェも付いていて、コーヒーを飲んだりすることもできました。
コペンハーゲン到着直前に鉄橋で海峡を渡ることになります。鉄橋を渡っている途中で車窓から風車が並んでいるのが見えるのですが、その数が半端ではないのです。おおよそ50基は並んでいるように見えます。いったいどれくらいのワット数の電力を得ているのでしょうか。海外の再生可能エネルギーの開発の規模には驚かされます。
コペンハーゲン到着
コペンハーゲン到着後はバスでホテルに向かいます。途中バスは「チボリ公園」の入口の前を通過しました。残念ながら今回のツアーでは「チボリ公園」には行きません。次に来る機会があれば是非立ち寄りたい所です。
ホテルに到着し夕食も終えた後でも外が明るかったので、ホテル近くにあるショッピングセンターに出かけました。写真を撮影した時刻は午後8時40分頃なのですが、まだこのような明るさです。北欧の夏が、いかに日が長いかということが判ります。
ちなみに午後10時にホテルの部屋の窓から見た外の景色は写真のような感じです。この時刻になってようやくたそがれ時という感じでした。
明日はコペンハーゲン市内観光や人魚姫の像などを見に行きます。
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