サヴドリアの高級ホテル
ピランからバスで45分間位でサヴドリアに到着。ここはピランから湾を挟んで反対側の岸にあります。つまり湾を挟んで北側がスロベニアのピランで南側がクロアチアのサヴドリアになります。
本日宿泊するホテルは サヴドリアにあるKEMPINSKI HOTEL(ケンピンスキーホテル)です。ここは今回のツアーで宿泊するホテルの中で最もデラックスなホテルでした。大きなプールが何面もあり、客室のべランダからは海ごしに、さきほど訪れたピランの町が遠くに見えていて、丘の上の教会の鐘楼も小さく見えていました。
プールは夜になると照明に照らされてこんな感じに見えます。
室内の設備もさすが高級ホテルで、浴槽とは別にシャワー室が付いていました。体を洗うのと浴槽に浸かるのを使い分けできるので気が利いています。食事も満足のいくものでした。良く冷えたジョッキで出された生ビールにも満足しました。
エウフランシス聖堂
翌朝まだ多少雨は残っており、空は曇天でした。ホテルからバスで1時間ほどでポレチェという町に到着します。ポレチェはアドリア海に突き出した半島の町です。街はずれでバスから降りて徒歩で旧市街地に向かいます。
ここには今回のツアーで最初に訪れる世界遺産の「エウフランシス聖堂」があります。「エウフランシス聖堂」は5世紀に建てられた初期のキリスト教の教会です。
土産物店が並んでいる石畳の道を進むと「エウフランシス聖堂」の門の前に到着します。門に取り付けられた半円状の細かいモザイク画にこの教会の格調の高さを感じます。書かれている文字の意味は「私は扉、入る者は救われる。」です。
聖堂内に入ると左右に大理石の柱が並んだ先に祭壇があり、祭壇には建築当時のオリジナルの黄金のモザイク画が残っており、特にドームの天井部分は1500年経っているとは思えないくらいに美しく光り輝いていました。
ドームの中心に描かれているのは幼子のイエスを抱く聖母マリアで両側に天使が立っていて、さらに外側に聖人達が並んでいて、左から2番目の黒いマントを羽織った人がこの聖堂を建設したエウフランシス司教だそうです。
聖堂を出たところはまるで遺跡の発掘現場のようになっており、これは「エウフランシス聖堂」が建てられる前にあった3世紀の教会の跡なのだそうです。すでに廃墟になってしまっていて、床のモザイク画のみがかろうじて残っている状態でした。
床から剥がされたモザイク画の一部は室内で展示されており、その中に魚のモザイク画がありました。
なぜ教会に魚のモザイク画があるかというと、魚がキリストを示すシンボルだからです。「イエス キリスト 神の子 救世主」というラテン語の言葉の頭文字を並べると魚を意味する言葉になることからきています。
廃墟になった、ここの教会があった3世紀の頃はローマ帝国がまだキリスト教を認めておらず、教徒は迫害を恐れて自らの信仰を公表できなかった時代で、そのために隠れシンボルとして魚の絵を使っていたそうです。
観光後に土産店で、この魚のモザイク画を模した額が売られているのを見つけて購入しました。値段は2500円位だったと思います。ある程度原画の雰囲気は残っています。
「エウフランシス聖堂」観光後はロヴィニィに移動しての昼食となります。
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