インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

スルジ山から見たドブロクニク旧市街

 翌朝、数キロ離れたホテルからバスで旧市街に到着した時には時刻は9時半頃でした。旧市街のすぐ外側にある売店が商品の補充をしていたり、プロチェ門をゴミ収集車が通過していたりして、街が今日一日の観光の受け入れ準備をしている真っ最中でした。
プロチェ門から見る港の景色は朝陽を浴びておだやかでした。

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 今日はまずロープウエイで、街のすぐ後ろにあるスルジ山の展望台に移動する予定です。街からスルジ山を見上げると、白い岩があちこち飛び出した山腹の向こうに、雲一つない青い空が広がっていました。
城壁の外側に沿った道路を歩いてロープウエイ乗り場に
向かいます。

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 街全体が山の斜面に造られているので、途中急な坂道を登っていくことになりますが、ロープウエイ乗り場は旧市街のすぐ近くにあります。すでにたくさんの人が並んでいて長い行列の最後尾に並びます。
表示されている料金を見ると大人往復の料金が140クーナで、これは日本円に直すと2500円位になります。料金は毎年のように値上げされているので、もし今後ドブロクニクに観光に行かれることがあれば、その時はもっと高くなっているでしょう。

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 今日の観光はクロアチア女性の現地ガイドが付いて案内してくれているのですが、ロープウエイの行列を並んでいる時に、その現地ガイドが他のツアーの現地ガイドの女性と何やら声高に話していました。
どうやら他のツアーの現地ガイドが、我々が行列の最後尾に並ばずに横はいりしたのではないかと抗議しに来ているようでした。
しばらくすると他のツアーの現地ガイドは納得したのか帰っていきましたが、行列のマナーに関しては厳格なようで、クロアチア人の国民性の勤勉な一面を垣間見たように感じました。

 ロープウエイは最大で30人位乗れる大きさで、現地ではケーブルカーと呼ばれていますが、日本ではこの形の乗り物はロープウエイと呼ぶのが一般的です。
室内はかなり混むので天井から吊り輪ならぬ吊り棒がぶら下がっていました。
出発するとドブロクニクの旧市街の景色がどんどん遠ざかっていきます。

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 スルジ山の山上駅からの景色はすばらしく、駅のすぐ左下のレストランの向こうにアドリア海が広がっていて、ロクルム島や城壁に囲まれた旧市街、そこから広がる郊外の街々と海岸線が一望できます。この景色を撮影した動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 残念ながら、山上駅附近から撮影すると旧市街の景色にロープウエイの支柱やロープが重なって写ってしまいます。

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 そこで撮影するポイントを探していると、山上駅から少し離れたところに白い石造りの十字架が建っていて、その近くの展望台から撮影すると、支柱やロープを避けて旧市街の景色を撮影することができました。
ロクルム島も含めて撮影した旧市街の全景はこのようになります。

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 この展望台は崖っぷちにあるので落下防止の柵が設けられています。旧市街の景色をバックにツーショット写真を撮影しようとした場合に、この柵がじゃまになるのですが、柵の一部の縦棒が取り除かれて縦横1メートル位ぽっかりと穴が開いていている箇所があって、その前に二人がしゃがむと旧市街を背景にしてツーショット写真を撮ることができます。

 スルジ山からの景色を楽しんだ後は再度ロープウエイに乗って旧市街近くの駅に戻ります。駅に近づくとロクルム島や旧市街がすぐ近くに見えていて位置関係がよく判ります。
ロープウエイを降りてから徒歩で城壁をくぐって旧市街に入っていきます。

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 旧市街の地図の前で現地ガイドが街の概要を説明してくれます。西端のピレ門から東端のプロチェ門まで300メートル位しかないので、決して大きな街ではありません。

地図の右側に黒い印がたくさん記入されたパネルがありますが、これは1990年代初頭に起きた紛争によって砲撃された被害箇所なのだそうです。黒い丸が石だたみの道路が破壊された箇所で、黒い三角が建物の屋根が破壊された箇所なのだそうです。無数の印が被害の大きさを物語っています。

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 路地を通ってメインストリートであるプラツァ通りに移動します。路地と言っても半ば階段のようになっていて下に降りていく感じです。建物に取り付けられた照明灯のデザインが印象的です。
最初にフランシスコ会修道院を見に行きます。ロマネネスク様式の回廊から見る中庭が美しい教会です。

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 ここには「マラブラーチャ」という14世紀に開設されたクロアチア最古の薬局があります。薬局と言ってもハーブ等を原料にしたコスメ商品がメインで、今でも修道院で作られたクリームなどが販売されています。

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 修道院の壁に世界各国の国旗が掲示されているパネルがありました。この修道院を訪れた各国の要人の国旗とサインが掲示されているパネルでした。日本の国旗もあって「16-10-2002 清子」と書かれています。これは内親王時代の黒田清子さんが、2002年10月16日に訪れた時のサインなのだそうです。令和の天皇陛下の妹さんですよね。

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 再びプラツァ通りに出るとたくさんの人で賑わっていて、通りにはさまざまな商店が並んでいて、建物と建物の間には細い路地が張り巡らされています。

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 プラツァ通りの突き当りには鐘楼が建っていて、鐘楼に向かって左手側にスポンザ宮殿、右手側に聖ヴラホ教会が建っています。聖ヴラホ教会の正面の最上部には左手にドブロクニクの街の模型を持っている、聖ヴラホの像が取り付けられています。
聖ヴラホはドブロクニクの守護聖人と言われていて、
この人の像はこの教会だけでなく、ピレ門やプロチェ門などの旧市街の重要と思われる他の箇所にも取り付けられいました。

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 このあと旧市街を取り巻く城壁の上に登って城壁の上からの景色を楽しみます。