インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

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隠岐の島のローソク島に火がともる (動画付き)

福浦港からの出発

 先日クラブツーリズムのツアーで隠岐の島の観光に行ってきました。2泊3日のツアーでしたが、その中で最も印象に残ったローソク島(ろうそくじま)の遊覧観光のことを記載します。

 隠岐の島の観光では、神社や大きな杉の木を見に行ったり、また海岸の切り立った崖を見に行ったりするのですが、何と言っても隠岐の島観光の一番の目玉はローソク島の遊覧観光だと思います。
 ローソク島は「島後(どうご)」と呼ばれている、隠岐の島の中でも最も大きな島の北西に位置していて、近くの港から遊覧船が出ています。下に附近の位置関係を示す地図を貼り付けておきます。


 出航する港は「福浦港」と「赤崎港」の2箇所あります。「福浦港」には待合室が完備されていて、トイレや売店などもありますが「赤崎港」の方には施設が全くないそうです。
 天候によっては遊覧船が出航しないこともあるそうで、出航するかどうかは直前に判断され、午後3時頃ツアーの添乗員に連絡があります。どちらの港からの出航になるのかも当日にならないと判らないそうです。
 当日は幸いにして出航できることになり、港も設備の充実している「福浦港」からの出航となりました。

 「福浦港」にある売店の名前は「ローソクん」と言って、看板のロゴがコンビニの「ローソン」にとてもよく似ていて驚きました。ちなみに隠岐の島には「ローソン」は1軒もないそうです。

 この港から出航する船は大小のサイズがあって、今回は一番大型で定員が40名くらいの「しゃくなげ」という名前の船に乗ることになりました。他にも定員10名くらいの小さな船が何隻かありました。
 ローソク島近辺での日没時間に合わせるため、午後6時前の出航になりました。先に定員10名くらいの小型の船が何隻か出航していき、5分後くらいに我々が乗る「しゃくなげ」が出航しました。


 「しゃくなげ」の座席は全て船内にあり、デッキに出ることはできないため、景色は座席横のガラス窓を開けて撮影することになります。


奇跡的にローソク島に火がともる

 ローソク島は海上に突き出た20メートル位の高さの岩で、外観がローソクのような縦長の形をしていて、先端にまるでローソクの芯のように細く立ち上がった部分があり、そこに夕陽が重なると、まるでローソクに火がともったような光景を見ることができます。
 そのような光景を見るためには、少なくとも太陽が出ていなければならないのですが、当日の天候は曇りで、しかも「福浦港」出航時には雨がぱらついているという状況だったので半ば諦めていました。

 先に出航した小さな船は岸壁沿いを進んでいましたが、「しゃくなげ」は港を出ると沖に出て、小さな船を追い越すように全速力でローソク島に急行します。

 「しゃくなげ」は、ローソク島撮影のベストポイントに一番乗りで到着しましたが、残念ながら厚い雲が出ていて太陽は隠れたままでした。しばらくベストポイントに留まって太陽が出てくるのを待っていましたが、太陽が雲から顔を出すことはありませんでした。


 その後
「しゃくなげ」はローソク島の先にある奇岩のエリアに移動しました。奇岩の景観の向こうにもローソク島が見えていました。


 「しゃくなげ」は奇岩エリアの観光を終え、再びローソク島近辺に戻ってきましたが、その時には遅れて到着した小型船がローソク島のベストポイントに入っていました。ローソク島の芯に夕陽が重なる景色を撮影するためには、この小型船が移動するまで順番待ちをするしかないようです。
 幸いなことに
順番待ちをしている間に、しだいに雲が薄くなり太陽が現れてきました。今が撮影の絶好の機会です小型船には早く移動してほしい気持ちです。


 ようやく小型船が別の場所に移動したので「しゃくなげ」がローソク島撮影のベストポイントに入ります。本日2度目のチャレンジです。
 船長はエンジンと舵を小刻みに操作して、ローソク島の芯に対して正確に夕陽が重なって見えるポイントに、船の位置を微調整してくれます。この時の様子を動画に撮影したので以下に貼り付けておきます。逆光のため白いフレアが入ってしまっていますが、操船の様子は判ると思います。


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 ローソク島の芯に対して、正確に夕陽が重なる瞬間のタイミングに合わせて撮影するのですが、なかなかドンピシャリのタイミングで撮影できません。結局20枚以上撮影してみて、最後の1枚でようやく満足できる写真が撮影できました。

 最後の1枚を撮影した直後に「しゃくなげ」はタイムアップとなり、ローソク島を離れ元の港への帰路につきました。今から考えると、曇っていた空が突然晴れて、最後の1枚で満足する写真が撮れたのは奇跡的だったと思います。
 隠岐の島の観光は、ローソク島の遊覧船観光の他にも、西ノ島の国賀海岸の遊覧船観光もあり、また自然の景観を見に行くことが多いために、天候の良し悪しが重要な要素となります。
 今後隠岐の島の観光に行かれる方が
、当日の天候に恵まれることを祈ります。

 

 

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