ザッハートルテの元祖のカフェ
ウィーンの観光は午前中にツアーの観光があり、午後からは自由行動になりました。
自由行動では、まずザッハートルテの発祥のカフェである「カフェザッハー」に向かいました。
幸いにして「ウィーン国立歌劇場」の近くでバスを降りることができたので「カフェザッハー」はすぐ近くでした。
カフェに入店するためには行列に並ばなければいかないことは事前に判っており、特に当日は日曜日だったので長蛇の列を覚悟していたのですが、実際には10人程度並んでいただけでした。
カフェの立て看板によると、ここで待っていると「最も美しい場所」へ案内してくれるそうです。
並んでいるとスタッフが「テラス席でよければ今すぐ案内できますが、どうでしょうか?」と英語で聞いてきますが、あくまで本来のカフェ店内に座って楽しみたかったので「No,Inside」と言って断ります。
しばらく待ってると廊下から左側に入った室内のテーブルに案内してくれました。
列に並び始めてから30分そこそこで着席できました。日曜日であることを考えると予想外に早かったなという印象です。
内部のインテリアは白色と赤色と金縁を組み合わせたデザインで明るく、かつ豪華です。
ここが元祖であるザッハートルテ2人前と、マリアテレジアというリキュールが入ったコーヒーとアイスティーを頼みました。水は頼んでいませんが、コップ1杯のノンガスのお水がサービスで出てきました。
ザッハートルテはケーキと甘くないホイップクリームがセットでお皿に乗って提供されます。ケーキの断面にはアプリコットジャムの層が1層見えます。
ザッハートルテは甘いと聞いていましたが、たしかにホイップクリームと合わせて食べて程よい甘さになる位の甘さですが、もっと甘いケーキは他にもあると思います。甘さよりも日本で売っているザッハートルテに比べて、アプリコットジャムの味わいが強いのが元祖のザッハートルテの特徴だと感じました。
マリアテレジアは良く混ぜて飲まなかったせいか、グラスの底にリキュールだけが残ってしまい、最後にリキュールだけを飲む感じになってしまいました。
テーブルにスタッフを呼んで清算するのですが、レシートに記載されていた合計金額が36.2ユーロで、この金額にチップ10%を乗っけて切り上げると、2人分でちょうど40ユーロになりました。どうやら紙幣だけで清算できるように、1人あたりちょうど20ユーロになるよう絶妙に価格設定されているようです。
清算を済ませ、スタッフにツーショット写真を撮ってもらい、トイレも済ませて「カフェザッハー」を出ました。
猫の舌のチョコレート
「カフェザッハー」を出てあと「ミヒャエル門」や「スイス門」を見に行き、その後「カフェ デメル」に向かいました。
このあたりはタクシー代わりの2頭だての馬車が多く、写真のように何台も連なって走っていました。
コールマルクト通り沿いの「カフェ デメル」はカフェだけでなく、ショップも併設されていて、目玉が飛び出る程高いチョコレートを売っているので「目出る」とも言われているお店です。今回はそのチョコレートを買いに行きました。
売り場に行くと、ありました。その形が猫の舌に似ていることから「Cat's Tongues」(猫の舌)と名付けられたチョコレートです。
一番小さな箱で24ユーロします。ガイドブックには21ユーロと記載されていたので、最近値上げしたようです。1ユーロ170円で計算して4000円を越える金額になります。
黄色の箱がコーヒーチョコレート、ピンクの箱がミルクチョコレート、緑色の箱がダークチョコレートになります。
「猫の舌のチョコレート」以外の商品も色々と販売していました。
一番小さな箱のミルクチョコレートを2つ買うと、写真のような手で持つ部分が太い紐になっている美しい紙袋に入れて渡してくれました。
「カフェ デメル」のカフェに入るための行列もできていて、「カフェザッハー」よりも長い行列になっていました。
おそらくカフェに入るだけで40分以上かかったでしょう。
最初どちらのカフェに並ぶか迷ったのですが、「カフェザッハー」を選んで正解だったようです。
チョコレートも買えたので「カフェ デメル」を後にして、ペーター教会とシュテファン大聖堂に向かいます。