インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

MENU

いたるところが絵になるチェスキークルムロフ

美しい町

チェスキークルムロフはチェコの郊外の山あいにあり、川の流れに沿って建つ中世のお城を中心にした小さな町です。
私は旅行先では景色を見ながら「この景色を撮影したときに、いい写真が撮れるだろうか」と意識しながら移動していることが多いのですが、チェスキークルムロフだけは町の中に一歩踏み入れると、どこを撮影してもいい写真に撮れる感じで、いたるところが絵になる町でした。

観光バスの駐車場から町に向かうと、まず三重四重のアーチでできた高い壁が現れます。この壁はお城の一部分で、これをくぐるとその先がチェスキークルムロフの町になります。

町の中に入り、川のほとりに出てくると、カラフルな建物が並んでいる美しい街並みが現れました。遠くに塔も見えていて、まるでテーマパークのようです。

橋を渡るときに橋の上から見る景色も、曲がった川の向こうに塔が見えていて絵になるし、川沿いの崖の上に建つお城の高くて大きな壁からは、圧倒的な量感を感じます。

いろんな場所から撮影した写真には塔が写り込んでいることが多く、そのことが写真をより印象的にしています。

この日はチェスキークルムロフの中にある「ホテル ルーゼ」に宿泊しました。
小高い丘の上にあるホテルのすぐ近くには展望所があり、崖越しにお城を見ることができます。ここも絶好のフォトスポットです。

お城の夜景

チェスキークルムロフ内に宿泊する最大のメリットは、夜景を楽しむことができることです。夕食後にお城方面に歩いて行き、お城の夜景を楽しみました。
途中の道沿いにある、お店のショウウィンドウの中に、なぜか熊の人形が飾ってありました。その理由はすぐに判りました。お城の手前に深いお堀りがあって、そこに熊が3頭飼われていたのです。
赤い門から先が城内になります。

またホテルに戻った後、深夜に三脚持参で再びホテル近くの展望所に行って、崖越しのお城の夜景を撮影しました。
ライトアップされたお城は、日中とは異なった雰囲気で幽玄な感じです。

お城内部の見学

翌日再度お城の観光に行き、お城の建物の内部を見学しました。
内部には、お城の一角にある扉から入るのですが、扉の鍵を持った管理者が扉の鍵を開け、全員がガイドと共に中に入ると、すぐに管理者が入口の扉の鍵を掛けます。
内部の部屋を見学するときも、毎回管理者が入口の扉を開けて、全員が中に入るとまた管理者が入口の扉の鍵を掛けるという感じで、入退室の管理を厳密にしている感じでした。

内部では写真撮影は禁止だったので写真はありませんが、室内の絵画や調度品などが中世のときの状態を保っている様子でした。
印象に残っているのは、あちこちに熊の毛皮を敷物にして敷いていたことです。熊の毛皮は頭までついていて、まるまる1頭分でした。
実はこの熊の敷物は、以前お城のお堀で飼われていた熊を剥製にしたものなのだそうです。熊の敷物は1頭だけではなく、見学に入って部屋だけで少なくとも5~6頭は見ました。
いったい今まで何頭の熊が飼われていたのでしょうか。

塔からの景色

城内の見学の後は塔に登ります。エレベータはなく階段で登るしかなく疲れますが、塔の上からはチェスキークルムロフの美しい町の景色を360度見ることができます。
さきほどまで居た城内の中庭のあたりも眼下に見えています。
これだけの美しい町が中世以降破壊されず、今日まで保存されてきたことはすばらしいことだと思います。

 

 

 

www.innerhills.com