ホテルでの休息
早朝から観光に出かけた事もあって、ホテルには午前9時前には戻ってくることができました。ホテルで遅い朝食を食べることにします。
バイキング形式の朝食会場には「フォー」のコーナーがあり、麺をきしめん風かラーメン風かシラタキ風かの中からどれかを選び、具材も7種類あって好きな具材を選べます。具材は全て入れてもらうことも可能です。
スタッフが麺を茹でて具材を乗せスープを入れて渡してくれます。飽きのこないあっさりした味付けで毎朝必ず食べました。
また少し小振りなクロワッサンも、さくさくしていてとても美味しかったです。バナナは日本にあるものより小さくていわゆるモンキーバナナです。日本のバナナより甘さと酸味が強くて香りが良いのが特徴でした。
朝食後はホテルを出て歩いてショッピングに出かけました。今回宿泊したホテルは「ソカ アンコールリゾート」というホテルでシェムリアップの町のど真ん中にあります。
歩いて5分位の所に「ラッキーモール」という大型のスーパーマーケットがあり、飲み物や土産物を調達できるのでとても便利でした。
午後の観光まで時間があるので、ホテルに戻ってプールで過ごすことにしました。プールサイドは空いていて、日陰側のパラソルの下にあるソファを確保できました。
水を薄い塩水にしてくれているので、プールに入ると体が浮きやすくて泳ぎ安い感じでした。さほど暑くもなくプールサイドのソファはとても快適でした。
アンコール国立博物館
ホテルで遅めの昼食としてのサンドイッチを食べてから午後の観光に出発します。まずは「アンコール国立博物館」です。ホテルからほど近い場所にあり、「アンコール」遺跡から出土した彫刻やレリーフが展示されています。
歴史的にも芸術的にも価値の高いものばかりで、展示品の写真をブログに載せたかったのですが、残念ながら館内の写真撮影は禁止でした。
入ってすぐの所におみくじのコーナーがあり、日本の神社にあるような各自が容器から箸を1本取り出して、その箸に書かれてある番号のおみくじを自分で見付けて、持って帰るシステムで無料でした。私の番号は23番で、もらったおみくじの日本語を読むと間違いなく大吉に相当する内容でした。
展示品の中で「ラーフ」という悪魔の顔のレリーフがありました。その顔が日本の「獅子舞」の顔にそっくりなのです。博物館での写真がないので別の遺跡で撮影した写真を貼り付けておきます。
神話では「ラーフ」は不老不死の薬「アムリタ」をこっそり飲んでいるところを月と太陽に見つかり、飲み下す前にヴィシュヌ神に円盤を投げられて首を切り落とされてしまった結果、首から上だけで生きていく頭だけの化け物になってしまったそうです。
そういえば日本の「獅子舞」の作りも頭だけです。そう考えると「ラーフ」と「獅子舞」の起源は同じではないだろうかと考えつきました。伝説では「ラーフ」は見つけられたことを恨んで月や太陽を食べるようになったそうです。
頭だけの「ラーフ」が月や太陽を食べる。頭だけの「獅子舞」が人の頭をかじる。どこか似ていると思いませんか。見た目もそっくりですし。アジア各地に伝わる文化を歴史の上流に遡っていくと、案外同じ源流に辿り着くのかも知れません。
博物館には、かなり大規模なショップが併設されています。品数も豊富に揃っていて、その中から写真の皮細工の工芸品を購入しました。
元々は「スパエク」という影絵に使う型紙として作られていたものだそうです。大きさは縦24センチ×横41センチで価格は38ドルでした。
「アンコールトム」に行った時に、道端の露天商が同じような皮細工を36ドルで売っていたので国立博物館のショップで販売していて品質面で安心できることを考えると、決して高価ではないと思います。
他にも様々なサイズの皮細工が販売されていて予算に合わせて購入することができます。いずれ額装にして部屋に飾るつもりでいます。
この後博物館を後にしてオールドマーケットに向かいます。
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