インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

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岸和田だんじりまつりの動画による観覧ポイントガイド

観覧ポイントの概要

 今年はコロナウィルスの影響で様々なイベントが中止になってしまいました。毎年ならちょうど今の時期、9月の中旬は岸和田のだんじりまつりが開催されていて、ほぼ毎年見に行っていたのですが、今年は中止になってしまい残念です。

 そこで今回に限り、趣を変えて岸和田のだんじりまつりの「やりまわし」の観覧ポイント(観覧場所)を私が撮影した動画を交えて紹介したいと思います。日曜日に比べて比較的観客が少ない土曜日に行くことが多く、今回アップする動画も昨年2019年9月14日(土)に撮影した動画がほとんどです。賑やかな祭りの雰囲気を味わってください。

 「やりまわし」を見る観覧ポイントは市内各所に数多くあるのですが、今回紹介するポイントは、武部仏壇店前、堺町S字カーブ、本町S字カーブ、大手町の交差点、商店街アーケードの5ケ所です。いずれも見ごたえのある観覧ポイントだと思います。

 ポイントの具体的な位置は以下Webページのマップを参考にしてください。

 「令和元年 岸和田だんじり祭り」のマップのWebページ

武部仏壇店前

 マップの右上にある「菊右衛門橋」と書かれている交差点です。正式な名称は「菊右衛門橋」ですが、角地に建つ仏壇店の存在感からこの観覧ポイントは「武部仏壇店前」と呼ぶのがふさわしいと思います。

 ここは細い道から広い道に飛び出す形になることで、思い切ってだんじりを引っ張れるせいか、だんじりのコーナー脱出速度が速い傾向があり、よりスピード感のある「やりまわし」を見ることができます。



堺町S字カーブ

 マップの中央上部にある「らんかん橋」から入っていった最初のカーブです。細い道が右に曲がり、すぐ左に曲がるという最も難度の高い「やりまわし」が必要とされる観覧ポイントです。

 見に行った日の前日には「やりまわし」に失敗しただんじりが最初の右カーブを曲がり切れず家屋に突っ込んで、家屋の2階のベランダの壁の一部を壊してしまいました。

 だんじりの進入方向の選択は、より広い道が選択されることが多く、ここのように細い道にはなかなか入って来ない傾向があります。20分以上待っていても1台も通らないこともあります。その場合でもひたすら待つしかないのです。来ないと諦めていると、突然立て続けに4~5台連続して通ることもあります。

 だんじりが来るとコーナーの手前で一旦停車して、だんじりを引っ張る綱をピンと張って準備して、合図と同時に鳴り物とともに一気にスタートして曲がって行きます。

 紙屋町は赤い法被を着ています。岸和田で赤い法被は紙屋町だけなので、遠くからでもすぐに紙屋町のだんじりだと判ります。

 「やりまわし」は一旦停車してからスタートするのが普通なのですが、次の動画はカーブに近づいても一旦停車せずにそのまま「やりまわし」に突入しています。よほど自信があるのでしょう、見事な「やりまわし」です。



本町S字カーブ

 堺町のS字カーブから進んだ先、マップでは「きしわだ自然資料館」の先のカーブです。堺町のS字カーブを通過すれば、必ず本町のS字カーブも通過することになるので、立て続けに難度の高い2つの観覧ポイントを通過することになります。

 本町のS字カーブは堺町より曲がりはきつくはないのですが、その分スピードが出るので、だんじりが曲がり切れないリスクが高まるのです。

 次の動画で、スタートする直前に最初の左コーナーの内側に向けてだんじりの向きを修正しているのがお判りになるでしょうか。これは最初のコーナーをなるべくまっすぐに抜けようという意図で、より良い「やりまわし」を行おうという意欲の表れです。



大手町の交差点

 マップの左上、疎開道沿いでトイレのマークが付いた所にある交差点です。この観覧ポイントはだんじりの先頭から最後尾までの全体を見るのに適しています。

 最初にその町ごとに異なったシンボルが先端に付けられた「まとい」が通ります。次の動画の場合は下野町のだんじりなので、まといのシンボルは「扇」です。前の方は子供、次いで中学生が綱を引いていますが、だんじりのすぐ前にはパワーのある若い衆が綱を引いているのが判ります。

 だんじり本体には前輪にブレーキをかける役目の前梃子の人が左右一人ずつ居て、だんじり本体の後部には向きを修正する役目の後ろ梃子の集団が15人位居ます。最後にだんじりの後から関係者や子供の手を引いたお母さんがついて行くといったパターンになります。

 この2つの動画だけ古くて2014年9月13日(土)の撮影です。動画で右側の電柱の手前の地面に「立ち入り禁止」と書かれたエリアがあるのがお判りになるでしょうか。これはだんじりがカーブをふくらんだ時に、後ろ梃子の集団がなだれ込んでくることがあるエリアなので、立ち入り禁止にしているのです。 



商店街アーケード

 マップの下中央、岸和田駅のすぐ上の観覧ポイントです。真っすぐに通過するだけで「やりまわし」はありませんが、多数のだんじりが頻繁に通過する観覧ポイントなので、とにかくだんじりをたくさん見たいと思う人にとっては必見の観覧ポイントです。

 この観覧ポイントの醍醐味は何と言ってもその「音」です。だんじりの鳴り物や掛け声の音が天井のアーケードに反響して鳴り響くのです。だんじりが想定外なほど大きな「音」の塊となって目の前を通り過ぎる瞬間はとても迫力があります。



「コシノ洋装店」のギャラリーで

 ところで以前商店街の中には世界的なファッションデザイナーのコシノ三姉妹の実家である「コシノ洋装店」を復活させたギャラリーがありました。今は食堂にリニューアルされているのですが、2018年のだんじりまつりに行った時にはまだギャラリーがあり、2階に長女のコシノヒロコさんと次女のコシノジュンコさんが来ていました。

三女のコシノミチコさんは来ていなかったのですが、代わりに等身大のパネル写真が立てられていました。その時の写真が以下です。

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 いかがでしたか。威勢のよいだんじりまつりの雰囲気を味わっていただけましたでしょうか。来年こそはコロナウィルス騒ぎが終息して、だんじりまつりが復活することを祈っています。

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