ガイランゲルフィヨルドのクルーズ船
ノルウェーでは代表的なフィヨルドは5つあり、今回のツアーではその内2つのフィヨルドでクルーズ船に乗る予定です。ガイランゲルフィヨルドとソグネフィヨルドです。まずはガイランゲルフィヨルドクルーズに出発です。
ガイランゲルフィヨルドは2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されたフィヨルドです。フィヨルドの幅は比較的狭くクルーズ船のすぐ横に切り立った崖がそびえ、多くの滝がある景観が特徴です。
距離にして約20キロメートル、時間にして約1時間のクルーズになります。ホテルユニオンのすぐ近くにある乗り場からバスごとフェリーに乗り込みます。
フェリーが出港してすぐに船尾の景色を見ると、山の麓のガイランゲルの町が見え、山の中腹には昨晩泊まったホテルユニオンが見えます。こうして見ると結構小規模な町です。
今回乗ったフェリーは船内に掲げてあった外観図から見てもそれほど大きな船ではありませんでした。出港してすぐにすれ違ったフェリーの方がずっと大型でした。それでもフィヨルドの中は波が全くないので、小さなフェリーだからと言って波で揺れるようなことは全くありませんでした。
フェリーが出発するとすぐに高い山が両側や前方に現れてきます。
同時に船内に観光ガイドのアナウンスが流れ始めます。英語やドイツ語や中国語などが順番に流れて、おそらく同じ内容をそれぞれの言語でアナウンスしているのだと思います。もちろん日本語のアナウンスもあります。
進む船の両側が崖になっている観光地は日本にもたくさんありますが、フィヨルドの場合何が違うかというと、船が進んでいくのが川ではなくて氷河で削られた跡の海であることと、スケールが大きいことです。
山が高いことで崖の高さも数百メートルもあって、崖の上から落ちてくる滝も水面まで届かずに途中で飛沫になって消えてしまっているものもあります。滝の数もかなり多く見られます。
途中日本語のアナウンスでは「現在使われていない農場が見えます。」と紹介されたりしますが、ほとんどの農場はどこにあるのか判りませんでした。
ガイランゲルフィヨルドで最も有名な「七人姉妹」と言われている滝が右側に見えてきました。七人の女性の髪の毛のような形をしていることから名付けられたようです。250メートルもの高さから相当な水量の水が流れ落ちています。
この「七人姉妹」の滝の反側には「求愛者」と呼ばれる滝があって滝の一部分がワインのボトルのような形をしています。日本語のアナウンスによると「求愛者」は「七人姉妹」に何度かプロポーズしたものの、ことごとく失敗したことで酒に溺れて、ついにトックリに変身してしまったそうです。
観光ガイドのアナウンスの動画を5つ貼り付けておきます。なるべく日本語の部分を抜粋しましたので、クルーズ船に乗った気分を味わってください。
船尾から見る景色です。左に「七人姉妹」の滝が、右に「求愛者」の滝が見えています。フェリーは鏡のような海面をうっすらとした航跡だけを残してなめらかに進んで行きます。高い山々に囲まれた手つかずの自然の景観はスケールが大きくて驚異的です。
ヘレシルトの港に到着
やがてフェリーは目的地であるヘレシルトの港に到着しました。 ここでバスはフェリーから降り、次の目的地であるブリクスダール氷河に向かいます。
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