インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

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険しい山と城壁に囲まれたモンテネグロの港町コトル

コトルへの道

 モンテネグロのコトルに向かうために、ドブロクニクのホテルを朝早くに出発します。車窓から朝日を浴びたドブロクニクの旧市街や、ロクルム島を見ながらバスはコトルに向かいます。

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 途中クロアチアからモンテネグロへ国境を越えていくことになります。国境ではバスが止められ、出国入国の手続きのため30分以上足止めされます。ようやく国境を超えるとバスはコトル湾沿いを走ります。

 コトルの町はコトル湾の最も奥にあり、複雑なリアス式海岸に沿って走っていくことになるので距離の割に時間がかってしまいます。途中フェリーに乗って対岸に渡ります。約10分間のフェリーですが、対岸に渡ることで道をショートカットできて、時間が節約できるそうです。

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 ドブロクニクからコトルまで3時間以上かかりました。コトルの町に到着すると港に巨大なクルーズ船が入港していました。

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 このクルーズ船が係留されている場所の道路を挟んで反対側が、ちょうどコトルの城壁から旧市街に入る正門になります。

 バスはクルーズ船のすぐ横を走り抜けて街はずれでバスを降り、徒歩で正門前に戻ります。正門前に到着すると、コトルの城壁の後ろに険しい山が迫っているのが見えます。観光客はアーチ状の正門から城壁の内側に入っていきます。

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コトル城壁内観光

 城壁の内側に入ってみると、そこは広場になっていて広場に面して多くの建物が建っていました。時計台になっている建物もあります。建物のすぐ後ろに山が迫っているのが見えています。

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 山の斜面を見ると、人が登って行けるようにジグザクに道が付けられていて、多くの人が登っているのが見えます。上から見るときっとすばらしい景色なのでしょう。

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 コトルで最も有名な教会が聖トリフォン大聖堂です。コトルの守護聖人であるトリフォンが祀られている教会です。

 建物正面の両サイドに高い塔が立っているのが特徴です。大聖堂内部の祭壇には石造りの天蓋があって、最上部には黄金の翼を持った聖トリフォンの像が取り付けられています。

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 コトルには聖トリフォン大聖堂だけでなく、宗派の異なるキリスト教の教会がいくつもあります。しばらく旧市街を歩いて散策します。それほど大きな街ではありませんが、建物が良く保存されていて見ごたえのある街です。

 旧市街の観光を終え城壁の外側から見ると、旧市街のすぐ後に、いびつな形の白っぽい山肌が迫っているのが見えます。

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レストランでの幸せな食事

 この後、港に面したレストランでの昼食になります。レストランの座席からも窓ガラス越しにほぼ直角に切り立った白い山肌が見えていました。

 天気が良く室内が明るくて、美しい景色を見ながらの食事はとても気分の良いものでした。ちなみに食事のメインはステーキでおいしく頂きました。赤ワインにはクロアチアの代表的な銘柄である「ディンガチ」を選択しました。

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夕刻のドブロクニクに戻る

 コトルの観光を終え、ドブロクニクに戻ります。途中再び国境の出国入国の手続きのためにバスは足止めされます。約1時間も足止めされました。

 モンテネグロ側からクロアチアへ入る国境は、広大なEUエリアの東端の検問にもなってるために審査が厳格なのだそうです。往復の国境通過で1時間半も時間を消費してしまうので、ドブロクニクからコトルへの観光は日帰りは無理があると思います。せめてコトルで1泊するべきでしょう。

 夕刻ドブロクニクの旧市街に到着し、ここで夜にかけての数時間散策できることになりました。ドブロクニク旧市街の正面玄関にあたるピレ門から中に入ると、夕刻にもかかわらず、まだ多くの観光客が居ました。

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 散策している内にすっかり日が暮れてくると、石だたみの街に明かりが灯り、ライトアップされた街の風景は日中とは違って、温かみを感じ取れる雰囲気のあるものになってきました。ピレ門の様子も、まるで日中とは別の場所に来たように感じられます。

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 今日は旧市街から数キロ離れたホテルに宿泊し、明日は一日かけてドブロクニクの旧市街を観光する予定です。

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