青銅の門へ
朝、スプリットの市街地にあるホテルを出て旧市街にあるディオクレティアヌス宮殿に向かいます。ディオクレティアヌス宮殿と周辺のスプリット歴史地区は世界遺産に登録されています。今回のツアーで4つ目の世界遺産です。
港近くの旧市街には古代の宮殿の跡が残っていて、宿泊したホテルの近代的な都市部のあたりとは違っていて、同じスプリットとは思えないくらいです。
ディオクレアヌス宮殿は、ローマ皇帝ディオクレアヌスが皇帝退位後に住むために建設した宮殿で、完成した時期は4世紀の初頭です。
入口近くにはディオクレアヌス宮殿の復元図の看板があり、南側の海に面した城壁の中央には船が横付けできる入口が見えます。朝早い観光なので、撮影した看板の写真に撮影している自分自身の影が伸びているのが写っています。
「青銅の門」と言われている入口から城壁の中に入ります。実はこの入口はさきほど見た復元図に描かれていた、船が横付けできた入口なのだそうです。
地下通路内の様子
入口から入ると石造りの広い地下空間になっており、真ん中に通路が通っていて、通路沿いに4世紀の頃に造られた古代の遺構が保存されていました。通路の両側には土産物を売っているブースがあるのですが、朝早いせいかまだ開店していませんでした。
ペリスティル
通路を真っすぐ進んでいくと階段が見えてきて、地下から階段を登ると宮殿内の中央にある「ぺリスティル」と呼ばれている広場に出ます。
広場にある堂々とした鐘楼の高さは60メートルあるそうです。スフィンクス像はディオクレティアヌス帝が遠征先のエジプトから持ち帰ってきたものだそうです。
「前庭」と呼ばれている円筒形の建物の天井には、ポッカリと丸い穴が開いていて青空が見えていました。この「前庭」の中に入って行くと男性4人組のコーラス隊が立っていて、私達のの前で見事なハーモニーのアカペラコーラスを聞かせてくれました。
おそらく「前庭」の建物の形も音響的に優れているのでしょう。この見事なコーラスの動画を貼り付けておきます。彼らはいったい何歳位から練習しているのでしょうか。
宮殿内の路地
「ペリスティル」から先に進むと石畳の路地が続いています。宮殿内には単に観光地であるだけではなく、実際に人が住んでいる地区がありました。
建物の壁には地元のサッカーチームの名前が描かれています。そういえばクロアチアは世界的にもサッカーの強豪国でしたね。
宮殿の北側にある「金の門」から宮殿の外側に出ました。建設した当時は金の装飾があったことからそう名付けられたようですが、
今は金らしいものは全く残っていませんでした。
巨人の像
「金の門」から出ると少し先に「グルグールの像」という巨人の像があります。左足の親指の触れると幸運が訪れると言われていて、多くの人が触るために左足の親指はテカテカに光っていました。もちろん私も触りました。
ディオクレアヌス宮殿観光を終えたあとは、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに移動します。
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