インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真/動画による旅行先での非日常的体験の記録

MENU

城壁の上から見たクロアチアのドブロクニク旧市街

旧市街散策

 旧市街の散策が続きます。大聖堂の裏にある広場では、青空市場が開かれていて賑わっていました。この広場には「KONZUM」というクロアチアの代表的なスーパーマーケットもあって、飲み物や食品も入手できて便利です。ただしレジではクロアチアの通貨であるクーナが必要です。

f:id:Comtes_Lafon:20210504112934j:plain

 聖ヴラホ教会の横の通りに面した建物の前に全体に黒っぽいのですが、鼻の部分だけがピカピカに光っている全身像がありました。ドブロクニク出身の劇作家であるマリン・ドルジッチの像で、「この像の鼻をこすると再びドブロクニクに戻ってくることができる。」と言われているために、多くの人に鼻の部分をこすられた結果ピカピカになっているのだそうです。

f:id:Comtes_Lafon:20210504112955j:plain

 ドブロクニクの旧市街の東側は港になっており、多くの小型ボートが係留されています。港には多くのレストランが営業していて、店の前にパラソルを立ててテラス席にしていました。

f:id:Comtes_Lafon:20210504230451j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230509j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230525j:plain

城壁からの景観

 城壁の上には港近くの写真の入口から入ります。階段を登ると人が歩いて通れる通路になっており、多くの観光客が歩いていました。さきほどまで居た港も眼下に見えています。

f:id:Comtes_Lafon:20210504230600j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230622j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230642j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230703j:plain

 城壁の上から旧市街を見ると所狭しと家が立ち並んでいて、オレンジ色の屋根が無数に見えます。よく見ると場所によって屋根の色が違っていて、くすんだ色の屋根もあれば鮮やかなオレンジ色の屋根もあります。これは1990年代初頭におきた紛争で、破壊された屋根を補修した箇所が新しい瓦になっているためだそうです。らそ
f:id:Comtes_Lafon:20210504230751j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230809j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504230827j:plain

 城壁の上から下をのぞき込むと、地上までビルの5階くらいの高さがあり足がすくんでしまうように感じます。

f:id:Comtes_Lafon:20210504230848j:plain

 城壁の通路を進んでいくと、ひときわ高い塔が出てきました。ここが城壁の中でも最も高い場所です。塔の最上部に登って見るとドブロクニクの旧市街が一望できます。ここから見るとちょうど大聖堂の向こうにロクルム島が見える位置関係になります。
塔から少し進んだところから急な階段を下って城壁から降りました。

f:id:Comtes_Lafon:20210504230941j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231001j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231018j:plain

聖ヴラホ教会

 昼食の後も旧市街散策となります。聖ヴラホ教会の祭壇は豪華で白い色と金色のコントラストで輝いて見えていました。
大聖堂は白い大理石でできていて、祭壇の絵画はイタリアの画家ティツィアーノが描いた「聖母被昇天図」なのだそうです。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231101j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231124j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231147j:plain

 この大聖堂には宝物室が併設されていて、1人3ユーロの料金を払うと見学ができたので入場しました。

 宝物室の部屋の壁には、頭やら腕やら脚の形をした金色の容器が多数掛かっていて、テーブルの上には一部が透明なガラスになっている箱が置いてあり、箱の中には脱脂綿の上に何かが置かれているのが見えました。

 これらは聖遺物と言って、聖人と呼ばれていた人達の遺骨や着ていた服の布の切れ端しで、これらに奇跡を起こせるような神秘的な力が宿っているとされているのです。壁にかかっている容器の中身もどうやら遺骨のようでした。

 宝物室と聞いて、色とりどりの宝石が散りばめられた宝冠みたいなものを期待していたのですが、ここでの「宝物」とは、宗教上とても大事なものであるという意味の「宝物」であって、決して金銀財宝といった金銭的な価値の「宝物」ではなかったのです。実際に見学してよく判りました。


猫の広場

 大聖堂の前の道路を突き当たると、10段ほどの階段があり上がった所がレストランの入口になっているのですが、階段を上がってレストランの前を左に曲がると、写真のような通路になっていて、奥に進んでいくと建て物に囲まれた中庭があり、そこが猫のたまり場になっています。どうやら飼い猫のようでしたが、猫好きな方は観光のついでに立ち寄るといいでしょう。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231329j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231350j:plain

ドミニコ会修道院

 ドブロクニクの旧市街は見ごたえがあり、特に暑い日には観光を続けているとかなり疲れてきます。その時には旧市街の東端にあるドミニコ会修道院に行くといいでしょう。ここは中庭の美しい教会で、観光客が少ないために涼しい教会内のベンチでゆっくり休憩することができます。またステンドグラスが美しい教会でもあります。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231428j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231452j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231539j:plain
f:id:Comtes_Lafon:20210504231521j:plain


ロクルム島一周クルージング

 ドブロクニクの観光の最後は、ロクルム島を一周するボートに乗りボートからの景色を楽しむことにしました。港を出港してロクルム島を一周して港に戻ってくるコースです。乗ったのは10人くらいが乗れる大きさのボートでした。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231737j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231756j:plain

 港にせり出している建物の高さはビルの10階くらいの高さがあり圧倒されます。ロクルム島の海岸はごつごつした白い岩になっていて、島に上陸するための港も設けられていました。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231831j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231849j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504231907j:plain

 残念ながら当日は波が高くてロクルム島は一周できず、島の東側の海岸線に沿って行き、島の先端付近でUターンして戻ってくることになりました。
港に戻ってくる途中、海上から見える城壁に囲まれた旧市街の景観は海に浮かぶ要塞にように見えました。

f:id:Comtes_Lafon:20210504231944j:plain

f:id:Comtes_Lafon:20210504232008j:plain

 一旦ホテルに戻り、ツアー最後の夕食は旧市街近くのレストランでいただきます。

 今回のツアーは、前半は天候に恵まれませんでしたが、後半には回復し、抜けるような青空の下で見応えのある素晴らしい観光をすることができました。また海外旅行に来たいと、そう思わせられる旅行でした。

 明日の朝には日本への帰路につきます。これで観光も終わりになると思うと、レストランから見える旧市街の夕焼けは、とても名残り惜しい景色に見えました。

www.innerhills.com