インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真と動画による旅行先での非日常的体験の記録

展望露天風呂

 泊まった部屋は本館の川側の2階の部屋でした。部屋の窓から向かい側の「江戸屋」という土産物屋さんがよく見えました。窓際に座って外を見ていると、こちらにカメラを向けて撮影している観光客がかなり居ることに気が付きます。おそらく「能登屋旅館」の建物を撮影しているのでしょうが、自分自身が被写体の一部になっているようで優越感を感じます。

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 「能登屋旅館」の内部は落ち着いた雰囲気の木造建築になっていて外観同様細部にこだわったデザインが施された造りになっています。館内を見て回ると、玄関近くに二人の女性がこけしを持って並んで写っている写真が飾られていて「音羽信子と当館大女将」と説明が書かれていました。

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  昭和58年当時に放送された NHKドラマ「おしん」の時に撮られた写真だそうです。「おしん」というのは、言わずと知れた当時最高視聴率62.9%というテレビドラマの最高視聴率記録を打ち立てた国民的テレビドラマです。

 ドラマでは、おしんが子供の時に母親が銀山温泉の旅館で働いているというシチュエーションでした。音羽信子さんは主人公の中年期から老年期を演じました。今NHKで再放送が行われていて時々見ることがあるのですが、最近のテレビドラマにありがちなユーモアの要素は全く無くて、常にシリアスな緊張感が漂っている見ごたえのあるドラマだと思います。

 「能登屋旅館」には普通の大浴場のほかに地下にある「洞窟風呂」や高台にある「展望露天風呂」があります。まずは「展望露天風呂」に向かいました。建物の中の階段を上がり一旦建物の外に出て、さらに石段を登って行った先に山小屋のような建物があり入ると内部は窓が大きく開け放された半露天風呂になっていました。 

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 大きな窓からは、さきほど遊歩道で見た「白銀の滝」が見えました。写真の木と木の間に滝が見えているのがお判りでしょうか。木々の緑が鮮やかで初夏の風が吹いていて、お風呂に陽の光が射し込んで実に心地よい露天風呂でした。

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 夕食の後に旅館の近くで花笠音頭の踊りがあるとのことで見に行きました。温泉街の橋の上で5人の人が花笠音頭を踊るのを見せてもらいました。浴衣の上にどてらを着て見ていたのですが2曲ほど見ただけで寒くなってきました。旅館には冬場に旅館から出かけるために大きなコートが用意されているのですがそれを着てきたらよかったと思うほどでした。初夏でもこれ位寒いのであれば冬場はどれくらい寒いのだろうと考えさせられてしまいました。

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 花笠音頭から旅館に戻る途中の夜の温泉街はガス灯の柔らかい明かりに照らされてノスタルジックな雰囲気満点の世界でした。

  銀山温泉の旅館の建物はどこの旅館も正面にガラス窓がたくさん造られているのが特徴です。夜になると各旅館のたくさんのガラス窓から黄色い光が漏れ出てきて、まるでランタンを並べたように温泉街をやさしく照らすことで、観光客がレトロな雰囲気に包まれるようになるのです。 雪景色の冬の銀山温泉もいいのでしょうが、夏の銀山温泉も充分に楽しむことができました。

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 翌日は銀山温泉を出発して最上川下りに向かいます。