インナーヒルズの愉快で心がはずむ旅行記

写真と動画による旅行先での非日常的体験の記録

岩の教会

 ヘルシンキに到着して最初に向かったのは「岩の教会」と言われる「テンペリアウキオ教会」です。ヘルシンキの中心部からバスで15分ほど行ったところにあります。

 ヘルシンキは大きな岩がたくさんある都市です。観光バスの車窓から町を見ていても、岩が露出している箇所があちこちで見えたりします。この教会も元からある巨大な岩の岩盤をくりぬいて地下に体育館ほどの空間を設けて教会にしています。

 内部には祭壇があって信者が座る白樺の木でできたベンチやパイプオルガンも設置されています。天井は直径24mの大きな銅製の天井になっています。

 岩の凸凹が適度に音を反響することで、教会の空間全体が優れた音響空間となっていてコンサートにも使われることがあるそうです。

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 花崗岩でできた祭壇は質素なものです。これはフィンランドに多いプロテスタントの教会だからです。同じキリスト教の教会でもローマカトリックやロシア正教の教会は絢爛豪華な装飾が施されている教会が多いのですが、それに比べてプロテスタントの教会はたいてい祭壇に十字架が立てられているだけの質素なものです。

 決して予算がなかった訳ではなく、これがプロテスタント本来の正当な様式なのです。観光客としてはローマカトリックやロシア正教の様式の方が見ごたえがあってうれしいのですが、こればかりは宗教上の様式の問題なので致し方ありません。

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 「テンペリアウキオ教会」の後はヘルシンキの港近くに移動し「ヘルシンキ大聖堂」や「マーケット広場」を見て回りました。

 「ヘルシンキ大聖堂」は白くて大きくて堂々とした立派な建物なのですが、建物そのものの印象より建物の前の広場がやたら広いことだけが印象に残っています。

 「マーケット広場」は色とりどりの野菜や果物、や土産物が売られていたり、地元の食材を使ったレストランもありました。「マーケット広場」をあちこち見て回り、小物を売っている店でトナカイの角でできてたキーホルダーを購入しました。3個で10ユーロでした。

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 ヘルシンキにはフィンランドを舞台にした「かもめ食堂」という邦画のロケ地になった食堂が実在していて、食事はできなくても食堂の前まで行って記念写真くらいは撮りたかったのですが、「マーケット広場」からは少し離れた位置にあり、ツアーの集合時間に間に合わない恐れがあったので行くこと諦めました。ツアーによる観光はこのようなときに不自由だなあと思います。

 また「マーケット広場」の近くには「ウスペンスキー寺院」という教会があります。ロシア正教の教会で内部の装飾が豪華なので見に行きたかったのですが、拝観時間の終わり近くになっていたので行くことを諦めました。

 しかしホテルに到着してから他のツアーの参加者が、拝観時間ぎりぎりに教会の前にたどり着いて、何とか中に入れてもらえて見学させてもらえたと聞いて驚きました。 結局初日は「かもめ食堂」も「ウスペンスキー寺院」も見れなかったことで消化不良の心境のまま観光が終わってしまいました。

 ところで8月のヘルシンキは夜10時近くまで外が明るいのでおかしな感じです。いわゆる「白夜(びゃくや)」の状態です。

 日本では毎日太陽は西に沈みますが、フィンランドの北部の地方では5月中旬になると新聞に「次の日没は7月末です」と載るそうです。2ヶ月半もの長い間太陽が出たままになるのです。北欧ならではの現象です。

 翌日は飛行機でスウェーデンの首都ストックホルムに向かいます。